ダイヤモンドグレードに関して
カラット(重量)、カラー(色味)、クラリティ(透明度)、カット(形、研磨)は、英語の頭文字がすべて「C」であることから、まとめてダイヤモンドの「4C」と呼ばれています。これらはダイヤモンド1つ1つがもつ「個性」と言われており、ダイヤモンド1つ1つによってその特徴や美しさ、価値は異なります。「4C」すべての要素がハイグレードであるほど希少であり、その価値も上がるため、4Cのバランスはダイヤの価値を見定めるうえでは重要とも言えます。普段使いできるようなカジュアルなものからフォーマルなもの、婚約や結婚などブライダルの贈り物など、ダイヤモンドは個性豊かな輝きで生活や、時には人生を輝かせてくれるのです。
カラーグレード(色味)
ダイヤモンドは完全無色なものから薄く黄味がかった、自然の色がついているものがあります。色づいているかどうかは専門家が光に透かしてようやくわかるほどの繊細な違いであり、光をスムーズに透過させ虹色に輝く無色に近いものほど、その希少価値も高いのです。ZからDまでカラーグレードは分布され、Gカラー以上であれば単体で見た際、ほぼ無色に感じるグレードですLegamiではその上のD~Eまでのグレードを仕入れておりますので、色味を感じることはほぼございません。
推奨カットグレード
ダイヤモンドの上部から入射した光を正確かつ効率よく反射し放出するカットグレードのなり、エクセレント(Excellent)グレードが一つの基準となります。購入される際、より確かで多くの光の放出・正確なカットをお望みの場合はEx H&Cや3Ex H&Cの選択をおすすめしております。近年、海外でも3Ex H&Cの素晴らしさが認知され、大手ジュエラーが付加価値を与え販売する事もたびたび増えてきました。そんな中でも、日本は最も安く購入できる国となっており、原産国ではない日本に各国のバイヤーが集まるという事象も起こっています。
クラリティグレード(透明度)
ダイヤモンドには、フローレス(FL)と呼ばれる希少な物を除き、内包物が含まれています。クラリティは内包物の数、大きさ、色、含まれる場所によってそのグレードが決まり、内包物が少なく小さいものほど希少価値が高くなります。内包物があるからと言って、輝きに影響を及ぼすようなものでなければ、本来の美しさが損なわれてしまうことはございません。VS2以上のグレードであれば、最高グレードのフローレスと肉眼で比較しても違いはほとんどなく、10倍のルーペで確認しても輝きに影響を与える程度のものはないため、VS2以上であれば肉眼で見る分には問題ないグレードです。
カラーとクラリティの優先度
例えばジュエリーに埋め込まれたダイヤを見たとき、ダイヤの色味を判別することは難しいため、肉眼で確認しやすいクラリティグレードを優先しがちですが、クラリティがVS2以上であればカラーグレードを優先したほうがより高品質なダイヤとして評価されます。ダイヤモンドのカラーグレードは色味だけではなく、透明度にも影響を及ぼします。ダイヤモンドに色味が生じる理由は、ダイヤモンドに含まれる不純物元素の含有量とダイヤモンドの結晶の歪が要因です。カラーグレードが高く無色であればあるほど、不純物元素の含有が少なく、配列が優れた原石からカットされたダイヤモンドであるということになります。そのため、カラーグレードが高いということは、光学的にも優れた高価なダイヤであるとも言えるのです。しかしこれらは「カラー」と「クラリティ」のどちらかを優先するときの話であり、ダイヤモンドの輝きを重視する場合は「カット」「カラット」のほうが優先度が高く、ダイヤの見え方にも大きな影響を与えます。
カットグレード(形、研磨)
ダイヤモンドの全体的な形のバランスと研磨の仕上げの状態を示すダイヤモンドのカットグレードは、4Cの中で唯一人の手によってグレードが決まる要素です。入射した光をきれいに取り込み、その光を反射させ、何倍にも増大させて放つ形にカットするため、職人が最新の技術と経験が織りなす職人技でバランスよくカッティングしていきます。Excellentが基準にされるグレードですが、ブライダルのシーンではその上のグレードであるExcellent H&C(ハートアンドキューピット)が、その可愛らしい名前も相まって、最も選ばれるグレードです。カラーヤクラリティはランクを下げてもそこまで輝きに変化は生じないため、カラーやクラリティのグレードを下げてカットのグレードを上げるほうが、輝きが増しダイヤの見え方も変わってきます。
カラット(重量)
1カラットは0.200グラムと定められており、カラット数が大きいと価値もそれだけ高くなります。しかし同じカラットのダイヤでも、カラー、クラリティ、カットの3要素のグレードによっても価値は変わってきます。カットによる輝きを十分に発揮できる最低限の体積、エンゲージジュエリーである、普遍的な価値のある一生ものという観点から、多くのジュエリーは0.3ct以上のダイヤが基準となっています。カットグレードが高ければ高いほど、カラットが大きくなると比例するように輝きが増し、その価値もより高まるのです。また、ブライダルジュエリーなどダイヤモンドに資産的な価値を求める場合、一番の判断基準にされやすいのがカラット重量です。特に婚約指輪は大粒にダイヤモンドを贈る傾向にあり、ダイヤモンドの大きさの選定は誰もが一番思い悩む部分のように見受けられます。人生でも大きなポイントとなる婚約指輪に「未来永劫の価値」を置くためにも、購入の際はダイヤのカラットについてよく考えましょう。